物流企業が密集する那覇新港ふ頭に、沖縄県中央卸売市場があります。

青果市場が開設されたのが昭和 59 年 4 月、花き部が開設されたのが平成 9 年 9 月。全国 67 の中央卸売場の中でも最後につくられた公設中央卸売市場です。

 

沖縄県中央卸売市場 見学者用札

 

今回は、 2 社ある花の卸業者のひとつ『沖縄県くみあい生花株式会社』にご協力いただき、普段、目にすることがない流通の裏側、 ”競り(せり)” の様子を見学させていただきました。

 

知らなかった!競りがはじまるのは早朝じゃない

 

競りといえば、朝日が上る頃に行われるイメージがあります。
しかし、花きの競りがはじまるのは午前 10 時からと意外にゆっくり。

 

沖縄県中央卸売市場 花きの競り場

 

鉢物と切花の競り売りは曜日によって異なり、鉢物の競りが行われるのが午前 10 時。 切花の競りは、午後 4 時から行われます。

 鉢物  10:00 ~  火曜日、金曜日
 切花  16:00 ~  月曜日、水曜日、金曜日

 

 

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競りがはじまる前は、委託農家から搬入された花の梱包を手作業で行います。
心地よい花の香りがひろがり、職員の方の笑顔がみられる時間でした。

 

1 回の競りで取引される金額は、およそ 1,000 万円!

 

競りがはじまると雰囲気が一変し、競り人の掛け声で活気づきます。
仲卸業者や業者は、”手やり”と言われる合図で競り人へ価格を提示します。

 

沖縄県中央卸売市場 花きの競り

 

1 つの商品が落札されるまでわずか数秒程度。
素人では何が起こっているのか分からないスピードで、次々と商品が売買されていきます。

 

沖縄県中央卸売市場 花きの競りの様子

 

1 回の競り売りで扱う切花は、平均 223,000 本、鉢物は平均 20,000 鉢。
これだけの量を、およそ 1 時間半程度で捌いていきます。

 

沖縄県中央卸売市場 競り落とされた花き

 

慣れた手つきで進む作業の様子をみていると頷けますが、平均年齢 40 歳とベテランが多く、特に男性の定着率が高いそう。

 

市場(いちば)に対しての想い

 

「農家も花屋も分け隔てなく利益がでるようにと一番に想っている。」
そう語るのは、総務部長の外間さん。

 

沖縄県くみあい生花株式会社 競り売り前の切花の準備

 

今後の課題は、売り上げの維持と生産者の育成とのこと。

県内や県外への出荷だけだと潤う農家さんが限られてくるため、技術を磨いて質のいい花をつくり、国内だけではなく国外にも出荷量を増やしたいそうです。

 

沖縄県産 トルコキキョウ

(沖縄県産 トルコキキョウ)

 

知っているようで知らない花の卸業者は、職人技と人の温もりが感じられ、ぜひ男性にチャレンジしてほしい職業です。

きっと、新しい発見が待ってますよ!


沖縄県くみあい生花株式会社

住所 沖縄県浦添市伊奈武瀬1-11-1
TEL 098-866-9887